交見室
球海綿筋筋電図を用いたインポテンスの鑑別診断/超音波監視下経皮的腎造痩術について
近藤 厚生
1
1名古屋大泌尿器科
pp.1214-1215
発行日 1981年12月20日
Published Date 1981/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203269
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本誌10号掲載の滝本先生らの論文に対するコメントを編集室より求められたので,われわれの少ない経験に基づき以下に記す。昨年われわれも同心針電極を用いて,潜時時間を検討する機会に恵まれた(DISA,14A11 & 14G11)。患者は9歳〜73歳の男子11名で,平均年齢は47歳であつた。糖尿病性排尿障害1名,原因不明の核下型損傷1名,核上型損傷1名,正常者8名である。陰茎先端に2つの表面電極を装着し,誘発筋電図は球海綿体筋または肛門括約筋より記録した。われわれのデータでは正常者平均潜時は26〜35msec,平均値30.2msecであつた(n=8)。核下型損傷例では波形の分析が不能であつた。
以上の試験的測定経験より次のコメントが可能であろう。
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