見聞記
ラットの腎移植—アメリカでの経験(6)
藤田 公生
1
Kimio Fujita
1
1浜松医科大学泌尿器科学教室
pp.1209-1211
発行日 1981年12月20日
Published Date 1981/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203267
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はじめに
アメリカでラットの腎移植をやつている日本人は多い。日本人の手先の器用さと勤勉さの伝統はいまだに生きている。UCLAでは弘前大学の鈴木先生が,ラットの腎移植の実験をやるのだと張りきつていたし,そのために薬理学教室をのぞきにいつたが,紹介された相手は日本人の女医さんだつたということである。ミネソタ大学へ行つたときは,ほぼ3年間ラットやマウスで心,膵,腎の移植をやつていた名古屋の川原先生に会つた。彼は間もなく日本に帰国するところだといつていた。他にもラットの移植をやつていた日本人の話しをいろいろ聞いた。
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