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特集 Endourologyの手技と問題点
経皮的腎痩術
Percutaneous Nephrostomy
田代 和也
1
Kazuya Tashiro
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
pp.201-205
発行日 1988年3月20日
Published Date 1988/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204692
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はじめに
治療のために行われた経皮的腎痩術は,1955年にGoodwinにより初めて強い水腎症に対してX線透視下に行われたとされているが1),この当時はほぼ非透視下に腎の穿刺が行われたため一般化されなかった。しかし,1970年代になって超音波断層診断装置によるリアル・タイムの腎の観察ができるようになり2,3),腎盂を立体的に把握できるようになった。加えて,X線透視装置も利用しやすくなり,かつ鮮明な画像診断が可能になったことより,この両者を併用することで確実な腎の穿刺ができるようになり経皮的腎痩術は急速に普及してきた。
今回,この経皮的腎痩術の適応と手技上の問題点に関して述べる。適応
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