Japanese
English
綜説
ホルモン・レセプター—基礎と臨床
Hormone Receptors
井村 裕夫
1
Hiroo Imura
1
1京都大学医学部第2内科学教室
1Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.731-741
発行日 1979年8月20日
Published Date 1979/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202787
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はじめに
ホルモンがその標的細胞において作用する場合,まずレセプターに結合することは今日多くの事実によつて認められている。もちろんレセプターを介さないホルモンの作用機構も存在する可能性は指摘されているが,ホルモン作用の少なくとも大部分は,ホルモンとレセプターの結合を最初のステップとした一連の化学反応により発揮されることは疑いのないところである。
本稿ではホルモンレセプターに関する基礎的な事項についてまず簡単に触れ,ついで臨床の立場から見たホルモン・レセプターの二,三の問題について述べることとする。
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