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特集 神経組織のレセプター
神経組織のホルモンレセプター
Hormones receptors in the nervous tissues
加藤 順三
1
Junzo KATO
1
1帝京大学医学部産婦人科学教室
1Department of Obstetrics and Gynecology, Teikyo University School of Medicine
pp.1168-1176
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905004
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I.はじめに
中枢神経系と内分泌系の主要な接点である脳の特定部位,ことに視床下部には,ホルモンを識別・受容する機構が介在する。この機構によるホルモンの受容がbrain-endocrineのinteractionsの初発ないし極早期反応で,その後ホルモン効果発現へのきっかけをつくるものと考えられ,その実体はホルモン結合特異性がきわめて高く(steroid specific),結合親和性のきわめて大きく(highaffinity),飽和性結合能(limited number of bindingsites)をもつ巨大分子である受容体蛋白(receptor protein)によることが明らかになってきた。現在までに,代表的ステロイドホルモンのすべての受容体蛋白が脳から分離されている1〜3)。以下,主としてステロイドレセプターについてわれわれの成績を中心として概述する。
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