特集 ホルモン療法の進歩—ホルモンレセプターと関連して
Overview
ホルモンレセプターとは
青野 敏博
1
,
苛原 稔
1
,
東 敬次郎
1
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産婦人科教室
pp.215-219
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207746
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生殖現象は間脳—下垂体—卵巣系の内分泌系の機能により営まれている。この系は上位から下位に向けて,LR—RH-LH,FSH,—エストラジオールおよびプロゲステロンを介して排卵や月経を起こすほか,卵巣から分泌された性ステロイドホルモンは間脳や下垂体の機能をフィードバック作用により調節している。
これらのホルモンが標的内分泌腺または標的臓器に作用する際には,まずその組織に選択的に取り込まれることが必要で,そのためにはホルモンの受容体(レセプター)が必須の役割を果たしている。
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