Urological Letter
原発性尿道アミロイド症/尿道アミロイド症
pp.1144,1168
発行日 1978年12月20日
Published Date 1978/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202663
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尿道の原発性アミロイド症は稀である。この患者を初めて診たのは1974年9月だつたが,当時彼は1971年に急性の特殊な尿道炎に罹つたことがあるが,薬物療法できれいに治つたということを申し出ていた。1972年に尿線が側方に曲り始めたという。外尿道口は外反しており,小さな隆起物ができていた。外尿道口から中枢側に約2cmの硬いものもあつた。外尿道口の部分を切除し,尿道内の硬いところの生検を行なつた。病理検査の結果,アミロイド症の存在が確認された。
1974年から1977年にかけて外尿道口に近いところの硬い部分が尿道に添つて会陰部の中頃まで拡がつた。患者は尿線の勢いも太さも減少しつつあることに気づき初めたし,だんだんに残尿が残るようになつた。
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