小さな工夫
携帯できる女子用自己導尿装置
竹内 弘幸
1
,
牛山 武久
1
1東京医科歯科大学泌尿器科学教室
pp.818
発行日 1977年9月20日
Published Date 1977/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202423
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神経因性膀胱に対する導尿は無菌的に行なうほうがよいことはいうまでもなく,間歇的自己導尿法の是非については異論もあるが,比較的安全かつ容易にできればそのための利益は大きい。特に残尿を除いて他に問題のない患者では入院の必要はなく,さらに導尿用カテーテルを携帯できれば正常人と同様に日常生活を過すことができる。このような発想のもとにわれわれは携帯用自己導尿装置の製作を試みており,女子用については一応満足できる製品ができたので紹介する。
図が製品である。カテーテルは全長9.5cmで,透明な塩化ビニール製太さ16号長さ6.3cmの先端部(d)と不透明な先の広がつたホールダー(e)とからなっている。これを入れる容器はハイゼックス製の不透明な長さ10cm径3cmの瓶(a)で,その蓋(b)には内面に突起(c)がついている。この突起(c)にカテーテルのホールダー(e)がはまるようになつている。容器はwater tightで,中に刺激性のない水性消毒液としてヒビテン・グルコネートあるいはレタジサイドを入れておく。
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