図譜 血管撮影シリーズ・4
腎過誤腫
永井 純
1
,
田崎 寛
2
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
2慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.300-302
発行日 1974年4月20日
Published Date 1974/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201789
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〔X線検査所見〕
腹部大動脈造影(第1図)
左中腹部にX線透過性を持つ巨大な腫瘍が存在する。左腎動脈は大動脈基始部より下方に圧排伸展され,左腎上極に向かう腎内動脈分枝は,この腫瘍を取り囲むように円孤状に走行する。すなわち,左腎上半分に巨大なX線透過性を持つ腫瘍があり,この腫瘍により左腎下半分は下方に圧排されている。
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