Japanese
English
特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
胆管性過誤腫
Biliary Hamartoma of the Liver: Imaging Findings
小林 達伺
1
,
東野 英利子
2
,
田中 優美子
2
,
板井 悠二
2
Tatsushi KOBAYASHI
1
,
Eriko TOHNO
2
,
Yumiko OTANAKA
2
,
Yuji ITAI
2
1筑波大学付属病院放射線科
2筑波大学臨床医学系放射線医学
1Department of Radiology, Tsukuba University Hospital
2Department of Radiology, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
胆管性過誤腫
,
von Meyenburg complexes
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
Keyword:
胆管性過誤腫
,
von Meyenburg complexes
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
pp.95-98
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900257
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疾患概念 胆管性過誤腫(biliary hamartoma)は,肝臓に認められる比較的まれな疾患であり,WHO分類では腫瘍類似性病変に分類されている.臨床的には無症状であり,他の疾患の検査時や剖検時に偶発的に発見されることが多い.成人型多嚢胞腎との合併も知られている.病理組織学的には,胆管系の奇形の一種と考えられており,拡張した小胆管様構造の集簇として認められる.胆管との交通性は認められない.画像上では比較的典型的な所見を呈するものの,発見時の病態により鑑別診断に苦慮する場合がある.
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