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緒言
1967年(昭和42年)より1971年(昭和46年)までの5年間にわたる慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室における入院患者の疾患および手術術式統計を行なつたのでここに報告する。疾患および手術術式の分類形式は1962年度のInternational Cl-assification of Diseases,Adapted (通称ICDA)の分類に従つた。当教室では1964年度からこの分類法を行なつており前回は臨床泌尿器科24巻,5号,425〜429頁に報告している。この分類法は国際的に最も広く取り入れられているが決して完全なものではなく,多くの欠点もみられる。しかし,利用方法によつては多くの有利な点があり高く評価できるものと考える。また1968年度のInternatio-nal Classification of Diseasesも出版され,わが国の厚生省もこの採用を考えているようであるが,われわれはこの版には手術の分類がなく,その上パンチカードの関係上今回は1962年度版の分類形式に従つたが,1972年度よりは新しい版を使用する予定である。
前回と同様,数字は,疾患では例数を,手術についてはその回数を示し,患者数でないことを明記しておく。また泌尿器科で通常扱わない疾患または合併症は省略した。
The statistical studies were done on patients admitted to the Department of Urology, School of Medicine, Keio University within the 5 years between 1967 and 1971, and on the surgery done between this period. The classification of disease and surgery was done according to the International Classifica-tion of Disease, Adapted. The number of outpatients showed gradual increase although the number pa-tients admitted were influenced by shortage of nursing staff and labor problems.
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