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図譜 膀胱鏡アトラス・1
正常膀胱内景
NORMAL BLADDER
東福寺 英之
pp.10-11
発行日 1971年1月20日
Published Date 1971/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201092
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Max Nitzeが1877年にDresdenで光学装置を内蔵した膀胱鏡を公開したのに始まる近代膀胱鏡の歴史は,1880年T.Edisonの電球発明によつて長足の進歩を遂げた。本邦では1890年代から膀胱鏡が輸入され1918年に朝倉文三,1919年に坂口勇がそれぞれ本邦製の膀胱鏡を学会で供覧することができるようになった。
膀胱鏡の発達と共にその所見を写真に撮影しようとする試みも当然行なわれ,1888年にHermannBelaは女子膀胱内の異物としての針を膀胱鏡写真として初めて撮影することに成功した。ついでKollman(1891)はOberländer型膀胱鏡を改良した装置を用いて撮影した膀胱鏡写真をDie Pho-tographie des Harnröhreinnernとして,またM.Nitzeは1894年Zystophotographischer Atlasをそれぞれ発表した。これらはいずれもmonochrom typeであったところ,F.Fromme(1938)はDie farbige Zystophotographische Versucheとして着色写真を撮影したとされている。
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