Japanese
English
綜説
膀胱腫瘍の化学療法
Chemotherapy for Tumor of the Bladder
川井 博
1
,
小川 秀弥
1
Hiroshi Kawai
1
,
Hideya Ogawa
1
1日本医科大学泌尿器科
1Department of Urology, Nihon Medical School
pp.1093-1099
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201046
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
膀胱腫瘍に対する化学療法は腫瘍の消失,縮小,あるいは再発防止を目的として行なわれているが,さらに理想的には転移巣に対しても有効であることが望まれる。したがつて本療法は本来全身的治療である。しかしながら現在用いられている抗腫瘍剤はその治療効果に比して副作用が強いので,局所的治療としての種々の投与方法が考案されている。すなわら,静脈内注射,動脈内注射,局所注射あるいは膀胱内注入法などが行なわれ,ある程度の治療効果が報告されている。ここに今まで報告された成績を文献的に通覧すると共に膀胱内注入療法の効果と適応を中心に述べてみたい。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.