パネルディスカッション 副腎外科における最近の進歩と問題点・1
副腎皮質過形成と腫瘍の鑑別
佐藤 昭太郎
1
Shotaro Sato
1
1新潟大学医学部泌尿器科学教室
pp.897-902
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201011
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はじめに
副腎皮質の過形成と腫瘍との鑑別がテーマでありますので,新潟大学泌尿器科における副腎外科の経験をもとに,そのデーターを掲げてこの点を述べ,最後に手術に関連ある若干の事項を補足的に話して参りたいと存じます。
私共が扱つた内分泌活性の副腎疾患の症例は計29例ありました。Cushing症候群が14例,原発性アルドステロン症が8例,副腎性器症候群が2例ならびに褐色細胞腫が5例でした。このうち,26例に副腎手術が実施されました。
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