特集 希少固形がんの診断と治療
副腎皮質腫瘍
加藤 実穂
1
,
北薗 育美
2
,
義岡 孝子
3
,
米田 光宏
4
Miho Kato
1
,
Ikumi Kitazono
2
,
Takako Yoshioka
3
,
Akihiro Yoneda
4
1国立成育医療研究センター小児がんセンター小児がんデータ管理科
2鹿児島大学病院病理部・病理診断科
3国立成育医療研究センター病理診断部
4国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
pp.854-857
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000543
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はじめに
年間新規発症が約1,000症例程度とされる希少な小児固形腫瘍のなかでも1),副腎皮質腫瘍はとりわけまれな疾患の一つである。その希少さゆえに症例の蓄積と,データに基づいたエビデンスの創出が重要である。これらを目的として近年海外ではrare tumorに特化した研究グループや委員会などが立ち上げられ,わが国においても2020年に日本小児がん研究グループ(Japan Children’s Cancer Group:JCCG)の内部組織としてrare tumorワーキンググループが発足し,現状の把握と治療成績向上を目的に,副腎皮質腫瘍,膵芽腫,腎外ラブドイド腫瘍,脊索腫,DICER1関連腫瘍,NTRK陽性腫瘍などのナショナルデータの統合を目指すこととなった。
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