シンポジウム 脊髄損傷患者に対する早期尿路管理
脊損膀胱早期管理の重要性
黒田 一秀
1
Kazuhide KURODA
1
1北海道大学医学部泌尿器科
pp.582-585
発行日 1968年8月20日
Published Date 1968/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200462
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昭和32年から40年まで9年間にわれわれが美唄の労災病院で経験しました脊髄損傷の患者は239名ございましたが,各年度ごとの入院はこの図(省略)のようになります。この9年間を振り返つてみまして,1, 2, 3の3期に分けました。われわれが脊損尿路管理に携わりはじめたばかりで,まだ経験の浅い第1期。その中の代表としまして昭和32年の37例。少し経験の増しました第2期の中から代表としまして昭和35年,36年の36例。それから3期の代表として,最近の3年間の78例をとり上げまして,尿路管理の成績を検討してみたわけでございます。
それで,各期の損傷部位の頻度を,ただいまの図(省略)のように示したのでありますが,これには著しい差がなかつたのでございます。つまり脊髄損傷の部位と型の上からは,あまり違いはなかつたと思います。37例,36例,78例と,はじめの頃,中頃,最近ということでございます。
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