第55回日本泌尿器科学会総会シンポジアム 膀胱癌—治療を中心にして
粘膜剥離術
原田 直彦
1
Naohiko HARADA
1
1大阪大学医学部泌尿器科学教室
pp.768-769
発行日 1967年9月20日
Published Date 1967/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200239
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悪性度の低い膀胱癌に対しては,従来TURを行なうか,あるいは膀胱部分切除術を行なうかによつて加療されていた。しかし,腫瘍が多発性である場合には,膀胱全剔除術を施行せざるを得なかつた。これは,余り犠牲が多すぎると考えざるを得ない場合もある。
この膀胱腫瘍の治療の難問題をできる範囲で解決するために,我々は膀胱粘膜剥離術Mucosaldenudation of the bladderというべき術式を考案し,すでに4年間実施している。
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