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第102回日本泌尿器科学会総会は,2014年4月24~27日までの4日間,神戸コンベンションセンター(神戸国際会議場・神戸国際展示場・神戸ポートピアホテル)にて,香川大学教授の筧 善行会長が,『‘今日’を見つめ‘明日’を創る~良医は国を癒す~』を大会のスローガンに開催されました。
今回の総会は,今までの日泌総会の発展的なものに斬新的なものが多く取り入れられた雰囲気で,筧会長の意気込みが感じられました。まず,発表に関しては,JUAの国際化,英語化を踏まえて,大会初日の24日にInternational Sessionとして,海外からも数多くの発表がなされたこと,そして総会賞応募演題および一般演題にモデレーテッドポスターセッションとして自由閲覧後に概要発表と討論というAUA方式を採択されたことなど,演題の発表形式や採択のあり方に今後のJUAの方向性を感じました。シンポジウムやパネルディスカッションの豊富さ,充実ぶりも筧会長の肝いりと感じました。泌尿器癌に関しては,手術や治療をさまざまな切り口で構成されていましたし,排尿障害だけでなく,subspecialty領域も抄録を拝見するだけでも非常に魅力的でした。拝聴したい内容が多すぎて,選択するしかないのが残念でしたが,大会のスローガンとも合致する特別企画,特に各疾患の「治療開発マップの作成」を勉強の意味を含めて拝聴しました。自分には難しい内容も多かったのですが,現在の治療の再確認と位置づけ,そして将来に期待できる治療法や治療薬の開発と興味深いものでした。また,展示会場の各ブースも,AUAなどの国際学会と同様,非常に明るく華やかで,美味しい飲み物やカバンなどの提供がありました。会場が神戸のため,地元香川・讃岐のにおいを感じてもらおうと会場に設営された「讃岐ミュージアム」も連日大盛況で,多くの先生方が讃岐うどんを食されていました。
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