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第29回欧州泌尿器科学会会議(29th Annual EAU Congress)が2014年4月11~15日の5日間の日程でスウェーデンのストックホルムで開催されました。2009年にも第24回会議が同じストックホルムで開催されていたようです。北欧で開催される学会参加の機会は少ないため期待しながらの参加となりました。北欧の国々に持つ一般的な印象としては,税金制度や福祉など社会保障制度が整った自然豊かな国といったところでしょうか。スウェーデンは,生活の面ではIKEAやH&Mといった家具や衣料のブランドが日本でも有名で,特にストックホルムではノーベル賞の受賞式典が執り行われることはご存知かと思います。現地では実際の式典会場や歴代の受賞者を紹介する記念館などの見学が可能でした。ノーベル賞で授与されるメダルをモチーフとしたチョコレートのお土産は多くの方が購入されたのではないでしょうか(定かではありませんが,山中教授も大量に購入したと多くのガイドブックにも書いてありました)。また,物価の高さについてはあらかじめ聞いてはいましたが,特に食事,タクシーの値段の高さには想像を超えた驚きがありました。昼食でもレストランでは大体2,000~3,000円でファストフードでも1,000円は下らないといった具合でした。学会参加の大きな楽しみの1つである食事に関しては,典型的なスウェーデン料理のレストランを訪れることはできませんでしたが,シーフードやミートボール,鹿肉料理などを楽しむことができました。この物価の高さで食事はどうしているのか現地の方に質問してみましたが,やはり外食は高いため家庭で簡単につくることが多いとのことでした。町でも極端に太った方はおらず,早朝にランニングをしている人が非常に多いことからも健康志向が強いことが感じられました。
ストックホルムの町並みは非常に整った清潔感のある美しさが魅力であり,滞在期間中は気候に恵まれたこともあり空気が澄み渡っている印象がありました。多くの小さな島から構成されている町の中心部は湾や運河が入り組み水の都と称される美しい風景を形づくっていました。町の中心部から徒歩圏内に観光名所が多く集まっておりアクセスもよく,アニメ映画の魔女の宅急便のモデルになったとされる石畳の残るガムラ・スタンと呼ばれる旧市街地も雰囲気のある町並みでした。
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