学会印象記
「第109回日本泌尿器科学会総会」印象記
田岡 利宜也
1
1香川大学医学部泌尿器科学
pp.64-65
発行日 2022年1月20日
Published Date 2022/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207424
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「久しぶりにスカッとした!」.懇親会で石川さゆりさんがおっしゃった言葉.まさにその通り! COVID-19の感染状況により,昨今オンライン開催が主流となるなか,待ちに待ったface to faceの日本泌尿器科学会総会(2021年12月7〜10日@パシフィコ横浜).そして,盛り上がった懇親会でこの一言.大会長の大家基嗣先生の笑顔に慶應義塾大学の先生方の一体感も合わさって,私もおおいに感動した.「本当に参加できてよかった」と.
大家先生と私とは,海外学会でお話しさせていただいたことをきっかけに,「西の舎弟」と呼んでいただけるようになった.この印象記も2回目の依頼で,私にとって今回もまさにプライスレス.西日本泌尿器科学会総会にて,私の拙い卒後教育講演を公聴してくださった大家先生の姿が,まっさきに目に浮かんだ.そして,手に取ったプログラム集.まず気になったのは“表紙”.開催概要を伝えることが主目的の表紙とは一線を画し,何か訴えかけてくる雰囲気を強く感じた.これは同封された攻略本も同様で,その童話の挿絵のような表紙をぱっと開いた先はグルメページ.尊敬する聖マリアンナ医科大学の菊地栄次先生のお勧めのお店はなぜか世田谷.今回追いかけるのは講演だけとし,その店に行くことを諦めた.一方,その全体の内容は短編集の体裁そのもので,なかでもプロモーションビデオに込められた大家先生の思いが,アリスが飛び込んだワンダーランドのごとく,とてつもなく広いことを知ることができた.
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