Japanese
English
特集 過活動膀胱と紛らわしい疾患・病態―鑑別診断のポイント
Ⅲ.婦人科疾患
1.子宮内膜症
Confusing disease with overactive bladder and the point of the differential diagnosis:endometriosis
野口 満
1
,
生駒 彩
1
,
東武 昇平
1
,
魚住 二郎
1
Mitsuru Noguchi
1
,
Saya Ikoma
1
,
Shohei Toubu
1
,
Jiro Uozumi
1
1佐賀大学医学部泌尿器科
キーワード:
過活動膀胱
,
子宮内膜症
,
子宮腺筋症
Keyword:
過活動膀胱
,
子宮内膜症
,
子宮腺筋症
pp.513-516
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103246
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要旨 過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の診断は臨床症状と除外診断により行われ,女性OAB患者では子宮内膜症および子宮腺筋症はその鑑別疾患に挙がる。子宮内膜症ではOAB症状を呈することも多く,閉経前の女性のOAB診療では,子宮内膜症は念頭に置かれるべき疾患である。この鑑別診断には,月経周期とOAB症状の関連のほか,超音波検査などの画像診断,CA-125などの検査が有用である。子宮内膜症によるOAB症状であれば,抗コリン剤などのOAB治療薬ではなく,婦人科的治療が行われることになる。本稿では,過活動膀胱において鑑別されるべき子宮内膜症について概説する。
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