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特集 分子標的薬時代開幕5年目を迎えた進行腎癌の治療戦略の現状と展望
本邦患者リスク評価とそれを踏まえた治療戦略
Risk classification in Japanese patients and treatment strategy based on the classification
篠原 信雄
1
Nobuo Shinohara
1
1北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科
キーワード:
MSKCCリスク分類
,
JMRC分類
,
治療薬選択
Keyword:
MSKCCリスク分類
,
JMRC分類
,
治療薬選択
pp.21-25
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102994
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要旨 有転移腎細胞癌の治療は分子標的療法薬の登場とともに大きく変化した。多くの分子標的薬の開発治験がIFN-αの有効性との比較によってなされ,その際にMSKCCリスク分類が用いられたため,多くのガイドラインで治療薬選択にMSKCCリスク分類が利用されている。しかし,IFN-α使用例にMSKCCリスク分類を用いた場合,日本人と欧米症例で予後に大きな差があることが明らかになり,日本人患者の治療選択にMSKCCリスク分類が本当に有効かどうか明らかではない。われわれは日本人患者を用いた検討から,新たなリスク分類,JMRC分類を開発した。今後,この分類を用いることで,臨床的に的確に予後判定が可能かどうか検証するとともに,これを用いた治療薬選択基準の作成が必要である。
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