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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理
066 腹腔鏡下腎摘除・腎部分切除術
Laparoscopic nephrectomy and partial nephrectomy
槙山 和秀
1
Kazuhide Makiyama
1
1横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
pp.359-362
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102743
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[1]術前管理
腹腔鏡下手術の術前管理は,基本的には全身麻酔下での開腹手術と同様である。
1.腸管処置
腹腔鏡下手術では,手術中に極端な腸管拡張があると視野の妨げになり,腸管損傷のリスクも高くなると考えられる。また,万が一腸管損傷が生じた場合,術前腸管処置をしておいたほうがより安全に対処できる可能性もある。以上のような考え方から,術前の腸管処置として低残渣食,下剤,浣腸などが行われることが多かったが,術前腸管処置をまったく省略できるという考え方もある1)。当院では術中の視野確保のためには最小限の腸管処置は必要であると考えており,腸管損傷の可能性の高い症例以外は,通常の開腹手術同様の術前腸管処理を行っている。具体的には,術前日の夕食まで常食で,眠前にセンノシドの内服,術当日朝に浣腸を行っている。
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