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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅴ 全身合併症を有する患者の管理
058 抗凝固薬使用患者の周術期管理
Perioperative management for the patients with anticoagulats in urologic surgery
堀川 洋平
1
Yohei Horikawa
1
1秋田大学医学部腎泌尿器科学講座
pp.320-323
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102734
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[1]はじめに
泌尿器科手術は高齢患者が対象となることが多い。このような患者は,糖尿病や心血管疾患,脳梗塞などの合併症を有することが多く,抗凝固薬や抗血小板薬を内服している場合がある。これらの患者に対して泌尿器科手術を行う場合は,抗凝固薬・抗血小板薬の中断(再開)についての判断を迫られる。これらの薬剤は,中止したことによる血栓塞栓症の発症リスクと,継続することによる出血リスクとのバランスを考慮することが必要となる。本項では,抗凝固薬と抗血小板薬についての基本事項と,これらの薬剤を内服中の患者に対する周術期管理について解説する。
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