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特集 進行性腎癌に対する分子標的治療薬・薬剤選択ガイド
進行性腎細胞癌の新たな分子標的はあるか?
Is there new molecular targeted drug for renal cell carcinoma?
加藤 琢磨
1
,
筧 善行
1
Takuma Kato
1
,
Yoshiyuki Kakehi
1
1香川大学医学部泌尿器科
キーワード:
腎細胞癌
,
新規分子標的治療薬
Keyword:
腎細胞癌
,
新規分子標的治療薬
pp.69-74
発行日 2012年1月20日
Published Date 2012/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102594
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要旨 腎細胞癌に対する分子標的治療薬として,sorafenib,sunitinib,temsirolimus,everolimus,pazopanib(日本未承認),bevacizumab(日本未承認)が現在臨床で使用されている。しかしながら,サイトカイン療法を凌ぐ治療成績を示す一方で,非特異的な性質に伴う多彩なoff-target effectも問題となっている。off-target effectは減量や休薬の原因となり,また,治療薬ごとにoff-target effectがover rapすることが,combination therapyの薬剤選択の制限となっている。これらの問題を克服すべく,VEGFRに高い選択性と低いoff-targeted toxicitiesを示す薬剤の開発が進んでいる。本稿では,第Ⅱ相あるいは第Ⅲ相試験が進行中の有望な新規分子標的治療薬とその臨床成績を紹介する。
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