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特集 進行性腎癌に対する分子標的治療薬・薬剤選択ガイド
分子標的薬によるpresurgical治療の意義はあるか?
Is there a role for presurgical treatment for renal cell carcinoma?
藤井 靖久
1
Yasuhisa Fujii
1
1がん研有明病院泌尿器科
キーワード:
腎細胞癌
,
分子標的薬
,
presurgical治療
Keyword:
腎細胞癌
,
分子標的薬
,
presurgical治療
pp.43-48
発行日 2012年1月20日
Published Date 2012/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102589
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要旨 転移性腎癌に対する治療は,現在でも,即時の手術(主に腫瘍減量腎摘除)と,術後の全身治療が標準的である。分子標的薬によるpresurgical治療は,当初期待されたほどの効果が認められておらず,周術期合併症は増加する可能性が指摘されている。症例によっては,転移性腎癌で,まずは分子標的治療を行い,その効果と有害事象を評価し,腫瘍減量腎摘除で恩恵が得られそうな症例を選択し手術する,すなわちリトマス試験紙的なpresurgical治療,あるいは単腎や両側腎癌などのimperative症例における腎温存手術前のpresurgical治療は考慮してよいと思われる。
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