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特集 進行性腎癌に対する分子標的治療薬・薬剤選択ガイド
分子標的治療における治療効果を予測するバイオマーカーの展望
Biomarkers in renal cell carcinoma:role in clinical practice
水野 隆一
1
,
大家 基嗣
1
Ryuichi Mizuno
1
,
Mototsugu Oya
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
腎細胞癌
,
分子標的治療
,
バイオマーカー
Keyword:
腎細胞癌
,
分子標的治療
,
バイオマーカー
pp.51-55
発行日 2012年1月20日
Published Date 2012/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102591
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要旨 進行性腎細胞癌に対する薬物治療は,新規分子標的薬の登場に伴って,従来のサイトカイン療法から分子標的治療へと移行してきている。さらなる新薬の開発によって,治療薬の選択肢は増加してきているものの,有効な治療効果を予測するようなバイオマーカーはいまだ明らかにされていない。現在は腎細胞癌のバイオマーカー候補の探索段階にあり,蛋白質にとどまらずSNPsなどの遺伝子関連マーカーなども注目されている。症例の蓄積によって今後バイオマーカーの分野は発展してくることが予想される。分子標的治療薬の効果を薬剤投与開始前に予測するバイオマーカーの同定により,より有効な分子標的治療の提供が期待される。
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