書評
「プロメテウス解剖学アトラス―解剖学総論/運動器系 第2版」―坂井建雄,松村讓兒 監訳
熊木 克治
1
1新潟大学
pp.997
発行日 2011年12月20日
Published Date 2011/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102557
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
G. Thieme社といえば,古くからのドイツの名著,解剖学教科書Rauber/Kopschを出版している。一方,図と説明が見開きとなった新様式のTaschenatlas der Anatomieも発行し,伝統と革新を兼ね備えた信頼できる出版社である。
本書の,LernAtlas der Anatomie(物事を知る,考える)という冠をつけて,的確なたくさんの説明がある点と,その努力と工夫を高く評価したい。書物を読まなくなった今の学生にも将来必ずや大きな糧になると確信している。このたび刊行となった第2版では,大きな改訂として臨床的重要テーマ(関節に関する疾患と画像診断,末しょう神経障害とブロック,筋肉の作用と障害など)をいち早く追加した点は特筆に値する。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.