書評
「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系」―坂井 建雄,松村 讓兒 監訳
岡部 繁男
1
1東京医科歯科大学大学院・細胞生物学
pp.71
発行日 2008年1月20日
Published Date 2008/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101335
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『プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系』はドイツThieme社が2004年から2006年にかけて出版した全3巻からなる肉眼解剖学の教科書の第1巻の邦訳である。タイトルからわかるように,第1巻は人体構造の中で特に運動器(骨と骨格筋)に焦点を当てたボリュームであり,続く第2巻が「頸部/胸部/腹部・骨盤」,第3巻が「頭部/神経解剖」として順次刊行される予定である。
原著の巻頭言によれば,この本のタイトルであるプロメテウス(ギリシャ神話に登場する。人に火を伝えたことによりゼウスから罰を受けた神である)は「先に考える者」を意味し,医学教育においてこれまでになく「理想的な」解剖学アトラスを作成することを目標としたがゆえに,その名を冠したとのことである。
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