書評
「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系」―坂井建雄,松村讓兒 監訳
吉尾 雅春
1
1千里リハビリテーション病院
pp.150
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101347
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『プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系』,まさに理学療法士をはじめとする運動機能に関わる職種のために誕生した解剖学書だと思います。なぜか?それは本書を開いてみればわかります。とにかく開いてみてください。近くに書店がなければ,医学書院のホームページ(http://www.igaku-shoin.co.jp/prometheus/index.html)をご覧ください。とりあえず,イメージは伝わります。
まず何よりも,図がとてもきれいで見やすいのが特長です。画家の技量もさることながら,コンピュータを駆使した図は,私たちの目を間違いなく引きつけます。また,何層かに分けて三次元的に描画されているため,構造の奥行きを理解することを容易にしています。さすがドイツ生まれの解剖学書,という出来映えです。原書が発刊年に「ドイツの最も美しい本」として認定されたのも頷けます。
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