Japanese
English
綜説
浸潤性膀胱癌に対する化学療法,および,新規膀胱温存療法“OMC-Regimen”の治療効果
Outcome of chemotherapy for locally advanced bladder cancer and newly developed bladder preservation approach,“OMC-regimen”
東 治人
1
,
稲元 輝生
1
,
小山 耕平
2
,
濱田 修二
3
,
安倍 弘一
4
,
古武 彌嗣
5
,
増田 裕
6
,
木山 賢
7
,
坂元 武
8
,
和辻 利一
9
,
能見 勇人
1
,
右梅 貴信
1
,
山本 和宏
9
,
鳴海 善文
9
Haruhito Azuma
1
,
Teruo Inamoto
1
,
Kouhei Koyama
2
,
Shuji Hamada
3
,
Kouichi Abe
4
,
Yatsugu Kotake
5
,
Hiroshi Masuda
6
,
Satoshi Kiyama
7
,
Takeshi Sakamoto
8
,
Toshikazu Watsuji
9
,
Hayahito Noumi
1
,
Takanobu Ubai
1
1大阪医科大学泌尿器科
2北摂病院泌尿器科
3済生会茨木病院泌尿器科
4済生会中津病院泌尿器科
5済生会静岡病院泌尿器科
6藍野病院泌尿器科
7城山病院泌尿器科
8加納病院泌尿器科
9枚方市民病院泌尿器科
キーワード:
膀胱温存療法
,
動注化学療法
,
血液透析
Keyword:
膀胱温存療法
,
動注化学療法
,
血液透析
pp.809-819
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102507
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要旨 局所浸潤性膀胱癌に対する標準治療は根治的膀胱全摘術であるが,術後のQOL低下は大きな問題であり,また,手術を施行しても5年生存率は60%に満たず,治療効果の高い(膀胱全摘を凌ぐ)膀胱温存療法を開発することは,今後の浸潤性膀胱癌の治療において極めて重要である。本稿では,これまで多くの施設で行われてきた化学療法(ネオアジュバント,あるいは,アジュバント),および,化学放射線療法の歴史的変遷と治療成績,そして,われわれが15年前から行っている新規膀胱温存療法“OMC-regimen”における治療方法の詳細,治療成績,および今後の展望について解説する。
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