特集 泌尿器腫瘍における放射線治療―変革期を迎えた令和のトレンド
〈腎細胞癌・膀胱癌〉
膀胱癌に対する膀胱温存療法の現状と課題
木村 友和
1
,
西山 博之
1
1筑波大学医学医療系腎泌尿器外科学分野
キーワード:
膀胱温存療法
,
Trimodal therapy
,
適応判断
Keyword:
膀胱温存療法
,
Trimodal therapy
,
適応判断
pp.588-594
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207620
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▶ポイント
・膀胱温存療法は根治を目的として行う経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT),化学療法,放射線療法によるTrimodal therapyである.
・膀胱温存療法のよい適応は,cT2-3N0M0,単発,尿路上皮癌の単一組織型,併存上皮癌(CIS)なし,水腎症なし,前立腺部尿道や頸部以外である.
・近年,免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた新たな膀胱温存療法が開発されており,今後の結果が待たれている.
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