書評
「イラストレイテッド泌尿器科手術 第2集―図脳で学ぶ手術の秘訣」―加藤晴朗 著
岡根谷 利一
1
1虎の門病院・泌尿器科
pp.769
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102491
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多数の秀逸なイラストを用いて手術手順を箇条書きにしたユニークな手術書である。注視する必要のない箇所は書いていなくて,“図脳”が“頭視(?)”した関心領域のみを描いている。確かにユニークな手術書だと思うし,さまざまな内容を網羅していてなかなか真似のできるものではない。
加藤晴朗先生とは学生時代から信州大学の医局まで30年以上の付き合いであるが,彼でなければなかなかこのような本は書けないと思う。短距離走がめっぽう速いのと,絵がうまいのには以前から脱帽していた。旅行はインドや中国,バングラデシュ,留学はエジプト,欧米は行きたがらないという“変わった(?)”アナログ人間であり,本書のイラストはまさに彼が描き溜めた長年の手術記録にほかならない。
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