画像診断
術前診断が困難であった精索脂肪腫
古目谷 暢
1
,
梅本 晋
1
,
澤田 卓人
1
1藤沢市民病院泌尿器科
キーワード:
精索脂肪腫
,
鼠径ヘルニア
Keyword:
精索脂肪腫
,
鼠径ヘルニア
pp.502-504
発行日 2011年6月20日
Published Date 2011/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102422
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患 者 66歳,男性。
主 訴 右陰囊内腫瘤。
既往歴 鼠径ヘルニア,心房細動,高脂血症。
常備薬 メチルジゴキシン,アスピリン,アトルバスタチンカルシウム水和物,ベシル酸ベポタスチン。
現病歴 小児期に指摘され,無治療経過観察中の鼠径ヘルニアによる右鼠径部膨隆が気になり,2009年8月に手術希望で当院消化器外科を受診した。2010年1月に右鼠径ヘルニア根治術(mesh plug法)を施行した。術中に異常所見を認めなかった。術後の診察で右陰囊が若干大きいことを指摘されたが,6年前から自覚していたため経過観察となった。
2010年5月にPSA高値のため当科を紹介受診した。右精巣に手拳大の腫瘍を認め,超音波検査(US)で右陰囊内に高エコー腫瘤を認めた。右精巣腫瘍と診断し,手術目的で入院した。
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