特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅲ 体外衝撃波砕石術(ESWL)
057 長期臥床の小児に行ってよいか
石井 啓一
1
,
坂本 亘
1
,
杉本 俊門
2
,
川嶋 秀紀
3
Ishii Keiichi
1
,
Wataru Sakamoto
1
,
Toshikado Sugimoto
2
,
Hideki Kawashima
3
1大阪市立総合医療センター小児泌尿器科
2大阪市立総合医療センター泌尿器科
3大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
pp.162-163
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102304
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Q 持病があり,長期臥床の8歳男児の症例。痙攣発作の精査を行ったところ,腎盂内に長径9mm大の結石があり,水腎症を生じることが原因のようだ。補液などで水腎症は一時改善しているが,今後,ESWLを行ってよいか。
[1]概 説
長期臥床の持病を有している8歳小児例で,腎盂内に長径9mm大の保存的加療のみでは自排石困難と思われる結石が見られた。これによる水腎症を生じるときがあり,治療法として体外衝撃波砕石術(ESWL)は適切かどうかを検討する。
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