小さな工夫
腎盂バルーンカテーテルを用いた膀胱憩室切除術の工夫
横西 哲広
1
,
田中 克幸
1
1神奈川リハビリテーション病院泌尿器科
pp.73
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102193
- 有料閲覧
- 文献概要
膀胱憩室に対して,一般的には経尿道的手術が行われている。しかし,憩室が大きな場合などは開放手術の適応となる。経膀胱到達手術の場合,手術書では湿ったガーゼを憩室内に入れる方法が記載されているが,当施設ではガーゼの代わりに腎盂バルーンカテーテルを用いて憩室周囲の剝離を行っている。
カテーテルは,バルーンからカテーテル先端までの長さが短い腎盂バルーンカテーテルが最適である。膀胱前壁を小さく開き,経膀胱的に腎盂バルーンカテーテルを憩室内へ挿入し,憩室の容積に合わせてバルーンを許容範囲内で膨らませる(図1)。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.