Japanese
English
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膀胱憩室結石及び巨大膀胱憩室について
SOME STUDIES ON CALCULUS OF THE BLADDERDIVERTICULUM AND GIANT BLADDERDIVERTICULUM
東福寺 英之
1
,
栗原 欣一
1
,
木村 哲
1
,
平野 徹
2
,
金田 昭
2
H. TOFUKUJI
1
,
K. KURIHARA
1
,
T. KIMURA
1
,
T. HIRANO
2
,
A. KANEDA
2
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科教室
2清水市立病院皮膚泌尿器科
1Dpt. of Urology, School of Medicine, Keio University
2Shimizu City Hospital
pp.189-198
発行日 1961年3月1日
Published Date 1961/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203005
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I.緒言
膀胱憩室は稀なものとは言えない,又種々の合併症が加わることは周知の事で既に多数の報告がある。更に麻酔,抗生物質に長足の進歩を見た今日憩室に対する外科的療法は必ずしも危険なものとは言えない時期に至つた。膀胱憩室には種々の大きさがあるがその大部分は鵞卵大迄でその数は110数例の報告があるが,鵞卵大以上のものは比較的少く本邦にては40余例に過ぎない。
膀胱憩室の合併症は炎症,結石,腫瘍と言われ炎症即ち憩室炎が最も多く見られる。次いで結石が多く稲田(1938)1)は2.6乃至50%と言い,平均10乃至20%とされている。利谷(1958)2)は本邦において報告された142例の憩室を蒐集し,その中結石合併例は26例であつたとしている。
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