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編集後記
藤岡 知昭
pp.360
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102043
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今月,矢継ぎ早に,肝静脈未流入部に達する腫瘍栓を伴う右腎癌2例に腎摘除術を施行しました。年甲斐もなく手術に興奮している小生がおり,「肝静脈下腫瘍栓の手術は,肝右葉の左側完全脱転操作を必要としない」という主張を再確認しました。そんなわけで,今月号の編集後記は交見室のような内容になりましたことをご容赦ください。
今回の手術のポイントは,①術前,腫瘍栓の中枢側に経静脈的下大静脈フィルターを挿入・設置,②超音検査で腫瘍栓先端の状態を診断しmilking down操作可能性の判断,の2点です。術式の概容は以下のごとくです。
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