--------------------
編集後記
藤岡 知昭
pp.872
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102147
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今年の夏は,世界各地における異常気象,すなわち,連日の猛暑・熱中症や豪雨による水害・土砂災害がニュースを賑わしています。小生は,みちのく・岩手で猛暑と縁遠く比較平穏な日々を過していましたが,8月12日,今まで経験したことのない大変な事態・台風の恐怖に直面することになりました。日本海を北上していた台風4号が秋田市付近に直接上陸した後,その勢力を保ったままで田沢湖・秋田駒ケ岳から岩手山付近を通過,盛岡市付近を直撃するという極めて珍しい事態が発生しました。
大学より帰宅時,遠くでの雷鳴を伴った雨が降っており,いつもより夕闇が早いように感じましたが,風はなく,さしたる危機感ありませんでした。家路を急ぐ車のフロントガラス越しに,突如,稲妻の閃光とともに雷の大音が響き,落雷が近いと直感しました。その落雷の場所はすぐにわかりました。進行方向のT字路の信号機が破壊され,その付近は停電で真っ暗になりました。幸いにも走行している車が少なかったので,他の車と衝突することなく,なんとか正常に点灯している信号器にたどりつきました。暴風とともに雷鳴・稲妻が続き,豪雨と路肩水路より溢れた濁流により路面は水浸しとなり,一部は水没してしまいました。まさに,テレビのニュースで放映されているゲリラ豪雨そのものでした。車が支障なく走り続けることを祈るしかありませんでした。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.