特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
J.生検法
【前立腺生検】
89.前立腺生検における至適前立腺生検本数について教えて下さい。
濵口 卓也
1
1高知大学医学部泌尿器科
pp.315-317
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100136
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1 はじめに
近年,前立腺特異抗原(PSA)の導入,検診の普及により本邦でも前立腺癌の増加,特に早期癌の発見頻度が増加しており,また前立腺生検を施行する機会も非常に増加していると思われる。前立腺癌の確定診断のためには前立腺生検は必須の検査であり,泌尿器科専門医であれば,本検査の技術の習得は避けて通れないものとなっている。幸いなことに経直腸的超音波ガイド下に生検を施行することで本検査の習得は容易で,さらに重度の合併症発症率は1%未満と低く,比較的安全に施行できる検査である。
本稿では,前立腺生検法および癌検出に効率のよい至適前立腺生検本数について述べる。
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