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特集 泌尿器科の癌薬物療法―ここが聞きたい
精巣腫瘍―“poor risk”の標準的導入化学療法はBEPか?―予後不良群に対する治療戦略
Current chemotherapeutic strategies for poor risk metastatic testicular cancer
堀川 洋平
1
,
土谷 順彦
1
,
羽渕 友則
1
Yohei Horikawa
1
,
Norihiko Tsuchiya
1
,
Tomonori Habuchi
1
1秋田大学医学部生殖発達医学講座泌尿器科学分野
キーワード:
精巣腫瘍
,
BEP療法
,
予後不良群
Keyword:
精巣腫瘍
,
BEP療法
,
予後不良群
pp.345-350
発行日 2009年4月20日
Published Date 2009/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101739
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要旨 精巣腫瘍は,化学療法の進歩によりその90%以上が長期生存可能で,根治可能な固形腫瘍の好例である。しかし,転移期胚細胞腫のInternational Germ Cell Consensus Classification(IGCC分類)におけるpoor risk群では,治療後の5年非再発生存率は41%と満足のいくものではない。Poor risk群に対してはBEP療法4コースが標準的導入療法として推奨されているが,治療成績向上を目指してさまざまなレジメンが考案されてきた。しかしながら,現在までの臨床試験からはBEP療法を凌駕するレジメンは見出されず,今後の新たなレジメンの開発,臨床試験の結果が待たれる。
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