Japanese
English
症例
若年女性に発症し,妊孕性温存手術を施行後BEP療法が奏効した卵黄囊腫瘍の1例―胚細胞腫瘍に審査腹腔鏡を試みて―
A case of yolk sac tumor successfully treated with BEP therapy after fertility―preserving surgery in a young woman-Trying diagnostic laparoscopy for germ cell tumor―
井田 千晶
1
,
山田 里佳
1
,
前島 翼
2
,
鷲見 整
1
1JA愛知厚生連海南病院産婦人科
2名古屋市立大学病院産婦人科
キーワード:
卵巣
,
卵黄囊腫瘍
,
BEP療法
,
審査腹腔鏡
Keyword:
卵巣
,
卵黄囊腫瘍
,
BEP療法
,
審査腹腔鏡
pp.1189-1194
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000906
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要旨
卵巣悪性胚細胞腫瘍のなかでもまれな腫瘍である卵黄囊腫瘍の症例を経験した.年齢は15歳,画像所見では剣状突起までの巨大な腫瘍と播種病変を認め,卵巣がんIII期以上と判断し審査腹腔鏡の方針とした.腹腔鏡下生検では組織型の確定に十分な量の検体が採取できず,開腹し付属器摘出となった.診断は卵黄囊腫瘍IIIC期であり,術後BEP(ブレオマイシン,エトポシド,シスプラチン)療法施行前に肝転移が判明したが4サイクル施行後に完全奏効となり1年再発なく経過している.
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