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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技
(1)基本手技
4.腸管の扱い方―腸管吻合における創傷治癒と手術手技
Wound healing and surgical technique in an intestinal anastomosis
藤本 康二
1
1神鋼病院外科
キーワード:
腸管吻合
,
創傷治癒
,
器械吻合
Keyword:
腸管吻合
,
創傷治癒
,
器械吻合
pp.43-49
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101690
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要旨:腸管吻合部の創傷治癒過程は,力学的癒合期,組織学的癒合期,成熟期の3段階に分かれる。吻合においては粘膜下層を合わせることが重要であり,その耐圧性は,縫合糸による物理的張力とcollagenによる生化学的張力の合計で表される。腸管吻合部の良好な創傷治癒のためには,腸管の十分な授動と吻合部の動脈血流保持とうっ血の回避が重要である。吻合法には手縫い吻合(Albert-Lembert,Gambee,層々吻合)と器械吻合(functional end-to-end, double stapling)がある。器械吻合は,手術時間の短縮,出血量の減少が期待でき,正しい使用法に習熟すれば均一で正確な吻合が可能であり,有用な吻合方法といえる。
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