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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技
(1)基本手技
3.リンパ節郭清
Roles and techniques of pelvic lymph node dissection for bladder cancer patients
冨田 京一
1
1日本赤十字社医療センター泌尿器科
キーワード:
膀胱癌
,
リンパ節郭清
Keyword:
膀胱癌
,
リンパ節郭清
pp.35-42
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101689
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要旨:膀胱癌に対する骨盤内リンパ節郭清術は確立された術式であり,病期の決定に寄与するだけでなく,治療的意義も存在すると考えられる。本術式は,膀胱癌に対する膀胱全摘除術および尿路変向術と同時に行う長時間の手術のため,手術時間の短縮,出血量の減少ならびに合併症の防止を考慮して手術を行う必要がある。骨盤内リンパ節郭清を安全かつ確実に行うには,血管および神経を中心とした骨盤内の解剖をよく理解し,血管,神経および筋肉からその間にあるリンパ組織を含めた脂肪組織を剝離して,すべて摘除することが重要である。骨盤内リンパ節である総腸骨,内外腸骨,閉鎖および仙骨正中リンパ節の解剖と,リンパ節郭清術について解説した。
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