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2.神経因性膀胱障害と尿失禁
■神経因性膀胱障害
【排尿障害】
34.尿道留置カテーテルが留置されているADL不良の尿閉状態の患者です。対処と処方について教えてください。
中平 洋子
1
1埼玉医科大学医学部泌尿器科
pp.117-118
発行日 2008年4月5日
Published Date 2008/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101411
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1 診療の概要
尿閉とは多量の尿が膀胱に貯留しているが,排尿ができない状態である。尿閉の原因は,下部尿路の器質的または機能的通過障害であり,前立腺肥大症や神経因性膀胱が原因として挙げられる。尿閉の状態が持続すると上部尿路に影響を及ぼし,腎後性腎不全から急性腎不全を発症することが予想される。そのため,何らかの方法で尿を対外へドレナージすることが必要である。代表的な方法として,尿道留置カテーテルがある。
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