特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション
1.尿路・性器の炎症性疾患
■非特異性感染症
【精索炎】
12.左精索の腫脹と硬結を訴え,精索炎を疑う患者です。対処と処方について教えてください。
野田 賢治郎
1
1東京医科大学八王子医療センター泌尿器科
pp.48-50
発行日 2008年4月5日
Published Date 2008/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101388
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1 診療の概要
鼠径部の異常を主訴として受診する患者が病院の総合案内受付などで病状を説明する際の「鼠径部」の表現は,「足のつけね」「陰部」「お腹の下のほう」などさまざまである。その表現を基に,泌尿器科もしくは消化器科などの診療科へ振り分けているのが現状であろう。泌尿器科医が鼠径部の腫脹を訴える患者の診療に際してまず行うべきことは,鼠径ヘルニアの除外である。鼠径ヘルニアと診断された場合は,消化器科へ依頼する。鼠径部に腫脹・腫瘤を認める原因疾患を表1に示す。検査は原因疾患の鑑別を念頭に置いて構築する。原因疾患が同定されたら,それに準じた適切な治療を行う。
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