Japanese
English
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精索結核2例
TUBERCULOSIS OF THE SPERMATIC CORD (CASE REPORT)
安藤 弘
1
,
大堀 勉
1
,
坂本 忠昭
1
,
川端 正雄
1
K. Ando
1
,
T. Ohori
1
,
T. Sakamoto
1
,
M. Kawabata
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tokyo Jikeikai Medical College
pp.891-895
発行日 1958年8月1日
Published Date 1958/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202339
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緒言
男性生殖器結核は我々が日常経験する疾患であるが,その大部分は副睾丸結核で,次で精嚢・前立腺の結核を見,精索にのみ弧立性に結核病巣を有し,他の部分に結核を見ない例は稀のようである。外国では1909年Legueu,1931年Obern-dorferの報告があり,1938年Ljvragaは自験例を併せてその4例を,Heckel及びPeyster(1944年)は自験1例と文献例を併せて5例を報告しているが,欧米では極めて稀のようである。
本邦では,昭和7年石津氏の報告以来,今日迄68例報告されているが,最近我々も本症と思はれる2例を経験したので,茲にその概略を報告する。
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