特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術
C.腹腔鏡下手術
【後腹膜鏡下腎尿管全摘除術】
57.後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行中の患者です。すでに腎茎の処理も終了し腎周囲は剝離され,腎は遊離した状態です。尿管下部の剝離も進み,腸骨動脈より下方まで剝離が終了しました。尿管下端から膀胱へかけての処理をどうすべきか迷っています。どのように対処すればよいでしょうか。
宮嶋 哲
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.174-175
発行日 2007年4月5日
Published Date 2007/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行中で腎は遊離され,尿管下部の剝離も腸骨より下方まで進んでいる。腎尿管を体腔外へ摘出するとともに,膀胱部分切除術のステップが残されている。基本的には,開創術と同様に体位変換後に,下腹部に斜切開を加えて手術を続行することになるが,尿管の剝離距離が長ければ,このステップも展開が容易になる。現在,尿管下端の処理については議論の余地があり,多施設での検討が必要な状況である。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.