Japanese
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特集 腎細胞癌診療の新しい展開
腎癌における腹腔鏡手術の役割
The role of laparoscopic surgery for renal cell carcinoma
渡邉 仁人
1
,
松田 公志
1
Masato Watanabe
1
,
Tadashi Matsuda
1
1関西医科大学附属枚方病院泌尿器科
キーワード:
腹腔鏡手術
,
腎癌
Keyword:
腹腔鏡手術
,
腎癌
pp.291-295
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101024
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要旨 腎細胞癌に対する外科的治療は1990年代までは開放手術で行われていたが,腹腔鏡手術の開発により大きく変化した。腹腔鏡下根治的腎摘除術はT1症例に限らずT2症例においても開放手術と遜色のない手術成績で,術後の患者の負担も少なく,低侵襲手術として標準的治療法となりつつある。腎部分切除についても腹腔鏡手術が行われており,直径4cmまでの突出型で,腎門部にない腫瘍にはよい適応となる。手技では阻血法と非阻血法があり,腎機能の温存をはかる。技術的には難易度が高いが,開放手術に比べ創部が小さく,患者の負担を減らすことができる。手技の向上や機器の開発により,腹腔鏡手術の適応の拡大が予想される。
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