病院めぐり
中部労災病院泌尿器科
伊藤 裕一
1
1中部労災病院泌尿器科
pp.360
発行日 2003年4月20日
Published Date 2003/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100897
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中京工業地帯における産業医学のセンター病院としての労災病院を名古屋市に誘致するために,昭和28年,名古屋市,名古屋市商工会議所ならびに愛知労働基準協会が中心となって,その設置を強く労働省に要請しました。労働省は現地調査の結果,大工業地帯に近い現在地に中部労災病院を設置することを決定し,昭和30年3月に内科,外科,整形外科の3診療科,病床数50床をもって診療を開始しました。その後,幾多の増改築工事を行い,平成8年11月には現在の18診療科,670床の病院となり,名古屋市南部地域のセンター病院としての体制を整えることとなりました。現在では勤労者や地域住民の医療需要に応じた高度な医療を提供するために,高度医療機器の整備・充実をはかるとともに,診療体制の充実・強化に努めています。
泌尿器科は,昭和37年に皮膚科より分離独立し,昭和63年より現在の常勤医3名の体制で診療を行っています。外来患者1日平均80名,入院患者1日平均22名,および院内各科の副科依頼に対応しています。診療は泌尿生殖器疾患全般を扱っていますが,特に当院は東海地区随一の規模を誇るリハビリテーション施設を有し,多くの脊髄損傷患者さんや各種神経疾患患者さんを抱えているため,リハビリテーション科のドクターと協力し入院初期より退院後にわたってその方々の尿路管理を担当し,必要に応じて外科的治療も行っています。
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